中高生に修学旅行で訪れた愛媛県松山市の魅力を発信してもらおうと市は12日、「瀬戸内・松山観光アンバサダー(大使)」制度をスタート。第1号として8年連続で松山を訪れた愛知県立東海商業高校の2年生314人を任命した。市によると全国初の取り組み。
 市は2006年度から修学旅行の誘致活動を本格化しており、アンバサダー制度は中高生の口コミやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)での情報発信力を観光客誘致につなげるのが狙い。修学旅行で松山を訪れた生徒が対象で、任命期間の20年間、道後温泉本館や松山城などの市有観光施設が無料となる記念証を贈ることで、継続的な情報発信と将来の再訪を見込む。
 12日は道後鷺谷町のホテルで任命セレモニーがあり、野志克仁市長が「将来、卒業旅行や家族旅行で松山に来てください」と、生徒代表に記念証のレプリカを手渡した。