愛媛県伊方町大久地区の海岸に流れ着いて亡くなったとされる女性「お幾世(きよ)」の慰霊行事として、300年以上受け継がれている町指定無形民俗文化財「しゃんしゃん踊り」が1日、同地区の浜辺などであり、そろいの緑の浴衣に身を包んだ保存会の11人が太鼓の響きに合わせて舞った。
 お幾世の死後、疫病や災害が相次いだため、霊を慰めるために始まったと伝えられている。お幾世を祭るほこらを望む浜辺などゆかりの場所で、編みがさをかぶった踊り手が「いやしゃん いやしゃん」と歌いながら踊った。