伝統の「川瀬歌舞伎」熱演 久万高原
愛媛県久万高原町直瀬地区に伝わる県指定無形民俗文化財「川瀬歌舞伎」の保存会が14日、同町下畑野川の公民館で公演した。畑野川地区は直瀬と合わせて「川瀬村」だった地域。久しぶりという「地元公演」に住民約250人が詰め掛け、地域の伝統的な娯楽を楽しんだ。
住民からの要望を受け、両地区の高齢者クラブでつくる実行委員会が初めて開催した。実行委や保存会によると、畑野川地区の公民館では久しく開かれていなかったという。
この日の演目は「義経千本桜」の「すしやの段」。乱暴者の息子が改心していることに気付かないまま、父親が刀で刺してしまう悲劇を、保存会の10人が熱演した。出演者は多彩な表情で感情豊かな演技を披露し、観客から大きな拍手を受けていた。