伊達400年祭開幕、武者行列で秀宗入城再現
宇和島藩の開藩400年を記念した「宇和島伊達400年祭」が29日、愛媛県宇和島市で開幕した。藩祖伊達秀宗の宇和島城入城を再現した武者行列では、甲冑(かっちゅう)姿の市民ら約3千人が市内中心部を練り歩き、歴史的な節目を盛大に祝った。
仙台藩祖伊達政宗の長男秀宗は1615年、家臣57騎を率いて宇和島に入ったとされる。400年目の今年、同市は11月下旬までさまざまな催しを予定している。
29日は小雨が降るあいにくの空模様となったが、宇和島市弁天町1丁目の道の駅「きさいや広場」には約千人が集まり、石橋寛久市長が「未来につながる一歩にしよう」と気勢を上げた。
姉妹都市の宮城県大崎市などから借りた甲冑姿の武者隊約200人が、大洲市民でつくる「大洲藩鉄砲隊」の祝砲を合図に出発。国道56号の道筋で、段ボールの手作り甲冑隊や牛鬼など「歓迎行列隊」が出迎え、次々と行列に加わった。