国の原子力規制委員会が審査書を決定した四国電力伊方原発から30キロ圏の5市町の首長が16日、愛媛県庁で中村時広知事に「多くの住民が原子力災害に不安を抱いている」として国や県の考え方を地域で説明するよう要望した。中村知事は地域ごとの要請に応じ、対応する意向を示した。
5市町は宇和島、大洲、伊予、西予、内子。説明会の主催者は未定とし規模や時期、対象者といった詳細は今後検討する。
知事は報道陣に「しっかり受け止め、丁寧に対応する必要がある」と述べ、県による説明に加え、場合によっては市町の質問内容などを国に伝える考えを明らかにした。一方「県主催での説明会の開催は考えていない」としている。