四国電力は23日、7月下旬の再稼働を目指す伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の原子炉に核燃料を装填(そうてん)する作業を24日に始めると発表した。四電は装填完了まで4日間程度を見込んでおり、原子力規制委員会の使用前検査などが順調に進めば8月中旬の営業運転開始を想定している。
 装填するのはプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料16体を含む燃料集合体157体。1日40体程度を、原子炉建屋につながる使用済み燃料プールからクレーンで移動させて原子炉容器に装填する。核燃料から出る放射線を遮蔽(しゃへい)するため、移送経路をホウ酸水で満たした状態で行う。
 四電は核燃料の装填後、原子炉容器の組み立てや冷却機能の検査に入る。再稼働前の7月中旬には重大事故に備えた訓練を予定している。