伊方原発3号機 核燃料装填開始
四国電力は24日午前9時、7月下旬の再稼働を目指す伊方原発3号機(伊方町)の原子炉に核燃料を装填(そうてん)する作業を開始した。27日の装填完了を予定し、原子力規制委員会の使用前検査などが順調に進めば8月中旬の営業運転開始を想定している。
作業開始に当たり、四電は「安全確保を最優先に慎重かつ丁寧に作業を進める」とのコメントを発表した。
装填するのはプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料16体を含む燃料集合体157体。1日40体程度を、原子炉建屋につながる使用済み燃料プールからクレーンで移動させて原子炉容器に装填する。核燃料から出る放射線を遮蔽(しゃへい)するため、移送経路をホウ酸水で満たした状態で行う。
四電は核燃料の装填後、原子炉容器の組み立てや冷却機能の検査に入る。再稼働前の7月中旬には重大事故に備えた訓練を予定している。
伊方3号機は、東京電力福島第1原発事故後の2011年4月に運転を停止。13年4月に装填していた核燃料全てを使用済み燃料プールに移していた。