伊方町議会の原子力発電対策特別委員会(中村敏彦委員長、14人)が15日、愛媛県伊方町九町の伊方原発を現地調査し、設備状況や事故時の対応訓練の様子を確認した。
 特別委が現地調査するのは2013年5月以来で、12人が参加。15年3月に建て替えた緊急時対策所や、使用済み燃料ピットなど13カ所を視察した。1次冷却水が漏えいし、既設の冷却用ポンプ設備も使用できない重大事故を想定した訓練では、四国電力社員6人が中型ポンプ車などを操作して、3号炉の炉心に海水を注入する作業を実施した。
 視察や質疑応答は一部を除き非公開。中村委員長によると「メルトダウン(炉心溶融)しないよう冷やせるのか」「緊急時のために常時どの程度の人数を確保しているか」などの質問が議員からあったという。