四国電力は19日、再稼働に向け最終作業中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)での重大事故を想定した総合訓練を再度実施した。14、15両日の訓練では、初日に男性作業員2人が熱中症の症状を訴えて一時中断し、原子力規制庁が訓練の一部やり直しを求めていた。
 19日は、四電社員ら約20人が水素濃度監視や補助給水タンクへの補給など3項目で事故収束に向けた訓練に取り組んだ。四電は、規制庁の指摘を基に、作業中は荷物を下ろすことや休憩を取ることを徹底し、作業員の負担を軽減できるよう改善。伊方原子力規制事務所の検査官5人が立ち会い、対応を確認した。