四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)での重大事故に備え、県は19日、県広域避難計画を修正したと発表した。原発西側の予防避難エリアの住民に関し、佐田岬半島を走る国道197号と港湾・船舶の使用可否状況に応じて陸・海・空路避難するケースを明示し、防護措置の具体化を進めた。
 予防避難エリアの避難対応では、伊方原発からの放射性物質放出まで時間的猶予がある状況を前提にした4ケースを想定。
 陸路が使用できる状況では、自家用車や県が手配するバスで避難経由所の松前町に避難する。
 陸路が一部使用できず、港湾が使える場合はバスでの松前町に加え、県手配の船舶やヘリコプターで大分県などに向かう。
 陸路が寸断され、港湾・船舶が使用可能なら海・空路で大分県などに避難。
 陸・海路とも使用できなければ屋内退避する。
 陸・海路などの状況にかかわらず、放射性物質放出のリスクが高まった場合も屋内退避とした。