大洲、伊予両市と内子町は20日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の是非に関する意見集約に向けた住民説明会を大洲市役所で開いた。出席者からは伊方原発の安全性を懸念する発言が相次いだ。
 開催に当たり出席者の公募をせず傍聴も受け付けなかった。19日に西予、宇和島両市が西予市で開いた説明会とは異なり出席者アンケートも行わない。
 20日は3市町が選考した市議や自治会、漁協、農協などの代表者計240人のうち217人が出席。経済産業省資源エネルギー庁や原子力規制庁、四電が原発の必要性や新規制基準の適合性審査の結果などを、内閣府と県は原子力防災対策をそれぞれ説明した。
 出席者からは、国の原子力規制委員会の田中俊一委員長が「絶対安全はない」などと述べていることを理由に、安全性を懸念する声が複数上がった。規制庁は「絶対安全としてしまうと安全性を向上させる取り組みがストップするという考え方」「確率的なデータでゼロにならないということだ」と強調した。