愛媛県伊予市湊町の県有埋め立て地に、ボートレースの場外舟券売り場を設置する計画が持ち上がっていることが8日までに、愛媛新聞の取材で分かった。5月に地元住民への事前説明があり、8月8日の市広報区長協議会後の会合で、地元周辺の区長側が経過を報告した。
 複数の関係者によると、予定地は市下水浄化センターに隣接する市臨海部の埋め立て地で、砥部町の不動産賃貸業者が未売却の約1万平方メートルを取得して施設を建設し、ボートレースの施行者に貸す計画。業者側からは、年間約25億円の売り上げや約100人の雇用などが見込めるとの説明があったとしている。
 業者が概要を説明した5月の湊町地区住民らへの説明会では、風紀の乱れや交通渋滞などを懸念する声が出たが明確な反対意見はなく、8日の協議会では、出席者から「唐突だ」として手順を踏んで説明を求める声があったという。