3度の爆撃で市街の約8割が焼け、575人以上が亡くなった1945年の今治空襲を語り継ぐ授業が17日、愛媛県今治市南大門1丁目のNTT西日本今治支店ビルであり、同市吹揚小学校6年生66人が戦争の悲惨さを学んだ。
 NTT西日本愛媛支店が行った。水口豊・元今治支店長(64)=今治市出身=が、45年4月26日の空襲で米爆撃機B29の爆弾が支店の場所にあった今治郵便局の電話交換室を直撃して16~21歳の女性交換手10人が亡くなったと説明。「私を含め戦争を知らない世代も当時を勉強し、戦争が起こらないよう次世代に伝えないといけない」と訴えた。
 児童らは犠牲になった交換手の慰霊碑で焼香し、静かに合掌。児童(12)は「戦争の恐ろしさをますます感じた。家族や友人にも伝え、戦争をなくしたい」と話していた。