協和汽船(愛媛県今治市)は31日までに、利用客減少で昨年8月から運航休止していた今治港と今治市大島の下田水港を結ぶ航路の廃止を決めた。近く四国運輸局に申請する。
休止は1年間の予定だった。同社は「代替交通手段の路線バスが定着し、運航を再開しても利用客回復が見込めない」としている。
今治-下田水航路は1963年就航。主に大島と市中心部間の通勤通学に利用され、ピーク時には1日36往復運航された。しかし、99年の瀬戸内しまなみ海道開通で利用客が減少。しまなみ海道通行料の休日上限1000円制や燃料費高騰などが追い打ちとなり、2011年2月末でフェリー、13年7月末で高速船の運航を休止した。