今春の愛媛県内のスギ・ヒノキの花粉飛散量は平年の約40%で、昨年の約25%との調査結果を、日本花粉学会員の桧垣義光さん(69)=今治市大西町九王=らの研究グループがまとめた。花粉症の人にとって過ごしやすい年だったといえそうだ。
 新居浜、今治、松山、宇和島の4市で1平方センチ当たりの花粉数を観測し、最多は新居浜市の3187個で昨年の約21%、最小は宇和島市の1881個で約23%となった。今治市が昨年の約31%、松山市は約34%だった。
 桧垣さんは「花芽が形成される昨年7月の気温が低めに推移したことと、花粉飛散期の今年4月の雨量が多く、雨で飛散が妨げられたことが原因と考えられる」と説明する。