人手不足県内でも 飲食・建設・造船に波及
景気回復を背景とした人手不足が愛媛でも顕在化している。従来の介護分野などに加え、飲食業や建設業、造船業などにも幅広く波及。企業側は賃上げなどで人材確保を図るが、コスト増で経営圧迫につながりかねない懸念がある。
「人材不足解消に至らず、ご迷惑をおかけしております。引き続き全力で求人に努めます」―。店先の貼り紙が人手不足の深刻さを物語る。松山市内でラーメン店「のっぴんらー麺」を経営する笹源。事業拡大を図ろうと2号店の出店を計画し昨秋から求人を開始したが反応は鈍く、4月下旬の2号店開店と同時に1号店を休止せざるを得なかった。
篠原勲社長(47)は「これまで求人を出せば一定の反応はあったが、有効求人倍率の上昇など雇用環境の変化で様子が大きく異なっている」と話す。