人工内耳友の会「ACITA」の全国大会が13日、愛媛県松山市若草町の市総合福祉センターであり、全国の装用者ら約300人が講演会を通じて人工内耳の発展や聞こえをよりよくする方法などについて理解を深めた。
愛媛大の羽藤直人耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科教授(50)は、人工内耳を「重度難聴者が聴覚コミュニケーションを回復する唯一の手段」と説明。保険適用以降普及が進み、手術は国内で年間約600件行われ、先天性難聴児の言語獲得などでさらに重要性が増すと述べた。内耳再生医療との併用による聞こえの改善や、聞き取りやすい日本製の人工内耳開発促進などを訴えた。