中華包丁の技、高校生に直伝 松山で出前授業
プロの中華料理人が技を伝える出前授業が21日、愛媛県松山市北久米町の松山城南高校であった。調理科2年22人が中国料理の伝統技術の一つ「冬瓜彫刻」などを目の当たりにし、意識を高めた。
料理界を担う後継者を育成しようと県生活衛生営業指導センター(松山市)が企画。中華料理店経営者でつくる県中華料理生活衛生同業組合が講師を派遣した。
中国料理店「大岩」(同)の高智優料理長が冬瓜彫刻について「高価な野菜ではないが、技術次第で高級宴席の一品にできる」と紹介。下絵を描かず包丁さばきだけでトウガンに金魚の形を浮かび上がらせ、生徒の注目を集めた。生徒は中国四川省産の唐辛子を使った鶏肉の炒め物も試食し、本場の辛さに目を丸くした。