不正軽油見逃さず 一斉抜き取り調査 ディーゼル車をチェック
不正軽油の使用を防ごうと、全国の都道府県が19日、一斉に軽油抜き取り調査を実施し、愛媛県内では国道3カ所で県職員らがトラックなどのディーゼル車から燃料を採取した。
松山市大浦の国道196号では、県中予地方局職員や松山西署員計10人が調査。通行中のトラックに一時停止を求め、ドライバーから給油場所などを聴き取り、タンクから燃料の一部を抜き取った。燃料は分析業者に送られ、不正がないかを調べる。
県によると、軽油は購入時に1リットル当たり約32円の県税が課せられるが、非課税の灯油や重油を混ぜて燃料を水増しする脱税の手口がある。
同局課税課の高石圭一課長は「不正軽油使用は脱税行為で刑事罰もあり、環境汚染にもつながる。調査、取り締まりを続けたい」と話した。