脱税目的で灯油などを不正に混ぜた軽油の抜き取り調査が25日、愛媛県伊予市大平の国道56号であり、県中予地方局職員らがトラックなどのディーゼル車15台から燃料を採取した。
同局課税課によると、軽油は1リットル当たり32.1円の軽油引取税(県税)が課せられるが、非課税の灯油や重油を混ぜて税を免れようとする事例がある。脱税抑止と環境汚染の防止のため、県内各地で抜き打ち調査を実施している。
25日は、県職員と伊予署員計9人が大型トラックなどに停止を求め、ポンプで約0.8リットルを採取。給油場所や時期などの聞き取りを行った。サンプルは県外の分析機関で成分を分析し、不正の疑いがあれば追跡調査する。