「なぜこの時期に桜が?」。愛媛県松山市山越3丁目の無職石田幸正さん(67)方の庭で、ヤマザクラが愛らしい花を50輪ほど咲かせ、家族らが首をかしげながらも表情を緩ませている。
石田さんによると、18日ごろ2、3輪が花をつけ、20日には約50輪ものピンクがかった白い花が彩った。庭のヤマザクラは5、6年前から4月上旬ごろに咲くようになり、家族が毎年開花を楽しみにしていたが、「この時期に咲くのは初めて」という。
妻の佳子さん(65)は「開花は不思議だけど、ヤマザクラの花はいつ見ても幸せな気持ちになる」と季節外れの花の便りを喜んでいた。