三浦工業(愛媛県松山市)は2日、取締役会を開き、宮内大介取締役(53)が来年4月1日付で社長に昇格する人事を決定した。高橋祐二社長(61)は代表権のある会長に就き、白石省三相談役会長(73)は相談役に退く。
 社長交代は欧米での販売拡大など事業のグローバル化を加速させるのが狙い。宮内氏は米州事業本部長を務めているほか、前職の石油会社時代を含めて海外勤務が豊富な経歴を持つ。高橋氏が今月、社内で定めた役職定年の62歳を迎えることも交代の理由としている。
 会見で宮内氏は「真面目で、新しいことに挑戦する社風を大切にし、世界で戦えるチームにしたい」と抱負を述べた。