愛媛県四国中央市川之江町の四国中央病院などを運営する公立学校共済組合(本部・東京)は30日までに、同病院の分院・三島医療センター(中之庄町、内科59床)で2次救急と入院患者の受け入れを4月から休止すると決めた。外来診療は続けるが、入院患者は本院などへの転院を依頼する。医師・看護師不足に加え、本院と分院を統合した市内への中核病院建設に向け、財務体質強化が理由としている。
 四国中央病院などによると、センターが月4日程度担当している市内の2次救急当番は本院が受け持ち、HITO病院(上分町)と長谷川病院(金生町下分)とで行っている輪番制は維持する。
 センターは2010年4月、財政難などから旧県立三島病院が民間移譲された。初年度以降、年間4千万~1億円弱の赤字が続き、本院との合算は経常黒字を維持していたが、機器の減価償却や収入減で13年度は本院が赤字になり、合算も経常赤字になった。さらに本院の内科医不足が近年顕著で「共倒れを避けるため集約を決めた。医師らの確保に努め、一日も早い再開や新病院開院を目指したい」(四国中央病院)という。