スーパーのフジ(愛媛県松山市)とドラッグストア大手のツルハホールディングス(HD、札幌市)は13日、ドラッグストアチェーンのレデイ薬局(松山市)に対し、共同で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。
 TOB総額は約64億円の見通し。レデイの東証ジャスダックの上場は廃止し、経営の迅速化を進める。業界3位のツルハHDの連結子会社となることで共同仕入れやプライベートブランド(PB)商品の共同開発を進め、競争激化するドラッグストア業界での生き残りを図る。
 レデイ薬局の社名はそのまま使用され、従業員も継続雇用する方針。
 TOBは14日から2段階で実施する。持ち株比率は現在34.32%のフジが49%に引き上げ、ツルハは51%の保有を目指す。
 初回はフジとツルハがレデイの三橋信也社長ら創業家一族が所有する29.26%の株式を1株800円で買い付ける。6月に2回目を行い、ツルハは一般株主が保有する株式を全て1株1000円で買い付ける。