見慣れた町の光景をユニークな視点でとらえた「ユーモア路上観察展」が愛媛県松山市小坂2丁目の乗松巌記念館エスパス21で14日まで開かれている。観覧無料。
 乗松毅館長と芳野友紀さん(松山市)、越智公行さん(今治市)の3人が毎年開催し13回目。県内のまちかどなどで撮影した写真に工夫を凝らしたタイトルを付け、75点を展示している。
 「おたたさん」は青果店の軒先に並んだ段ボールとかごに盛られた野菜が、かつて頭におけを載せ行商していた松前町の女性「おたたさん」を想像させる。砂袋のついた三角コーンが道路に並ぶ「サンタの列」はまるで贈り物の詰まった袋を背負ったサンタクロースの行進。思わず頰が緩む作品がそろっている。