世界遺産のマチュピチュのあるペルーと、「東洋のマチュピチュ」として愛媛県新居浜市の東平(とうなる)をPRしている同市の交流を深めようと、ペルーのカルメン・オモンテ国会議員(44)とエラルド・エスカラ駐日大使(64)が20日、新居浜市を訪れ、別子銅山や大島を視察した。
 市とペルーはマチュピチュの縁で民間交流を進めている。雨の少ないペルーの気候が、大島の特産品でサツマイモの一種・白イモの生育に適しているため、ペルーの貧困農家支援につなげようと、市物産協会や県内の酒造会社などが現地での栽培と焼酎製造を計画中。
 オモンテ議員は植え付けから収穫までの期間などを熱心に質問し「ペルーにもイモは多くあるが、大島の白イモはとても甘くておいしい。日本の進んだ農業を取り入れ、新たな仕事を生み出したい」と話した。