「なんだ、この生き物は」―。居合わせた愛媛県警伊予署員がバケツをのぞき込み、首をひねった。4月下旬、松前町北黒田の住民が、近くの用水路で体長約20センチのピンクのぬるぬるした謎の生物を見つけ、署に届け出た。
 「虹の森公園おさかな館」=松野町延野々=の山本孝雄副館長(38)によると、顔の左右にある3本の外鰓(がいさい)などからウーパールーパーとみられる。メキシコサラマンダーが正式名称でメキシコ原産の両生類。見つかった個体は推定2~3歳。1980年代中ごろにテレビCMで人気者になった。
 山本副館長は「ペットが逃げ出したか、捨てられたのでは」と推測した。