愛媛県内有数のブドウ産地の松山市伊台地区で14日、温室ピオーネの出荷が始まった。4月の天候不順の影響で小粒傾向だが、色づきや糖度は良好だという。
山あいにあり、昼夜の寒暖差が大きい伊台地区はブドウ栽培が盛ん。今年は47人が約20ヘクタールでニューピオーネや藤稔などの品種を生産し、平年並みの160トンの出荷を見込んでいる。
この日は同市上伊台町の中山忠昭さん(73)が114キロを出荷。近くのJAえひめ中央実川集荷場に持ち込み、職員がブドウに傷みがないかなどを1箱ずつ確認した。
中山さんは「今年は病気も出ずに育てやすかった。おいしいブドウに仕上がっているので多くの人に食べてほしい」と語った。