パナマ海事庁、今治に事務所開設へ 船籍取得サポート
国際海上物流の要、中米パナマの海事庁が来春をめどに、愛媛県今治市内に出先事務所を開設することが11日までに分かった。日本有数の海事都市今治で、船主のサポート体制の充実を図る。東京以外の国内事務所は初めて。
在東京パナマ臨時総領事によると、今治地域の海運会社のパナマ船籍取得に際し、同国の規則や国際規則に関する解釈、関係書類の申請や発行などをサポートする。パナマ人と日本人スタッフ計2人で運営する。
パナマにあるパナマ運河は大西洋と太平洋をつなぐ海上交通の要衝。今治市はパナマ市と姉妹都市提携をしており、関係が深い。今治市商工振興課によると、日本の外航船保有隻数2848隻(2012年度)のうちパナマ船籍が約6割を占める。今治市内には外航海運会社が約70社あり、計約910隻を所有している。