仙台藩祖伊達政宗の長男秀宗が宇和島に入部して今年で400年を迎えるのを記念し、宮城県と交流を深める子どものアートイベント「むこうの伊達さんvol.1in宇和島」が21日、2日間の日程で始まった。本番の22日に愛媛県宇和島市の中心商店街で行うパレードに向け、市内の小中学生が牛鬼の巨大バルーン作りに挑戦した。
 イベントは、市内の小中学生が400年後の宇和島を想像したメッセージをそれぞれ2通作成。宮城県の子どもに贈るほか、宇和島市の中心商店街のアーケード天井から小型パラシュートに付けて落とし、買い物客らに読んでもらうユニークな取り組み。合わせて牛鬼バルーンと一緒にパレードも行う。
 21日は明倫小学校(文京町)体育館にポリ袋約150枚が用意され、市内の小中学生15人が美術家磯崎道佳さん(46)=北海道=と牛鬼の制作に取り掛かった。完成すれば、全長約15メートル、高さ約7メートル、幅約4メートルになる予定。城東中1年兵頭宏治君(13)は「袋をつなぎ合わせる作業が難しかった。みんなで一つの作品を作るのが楽しかった」と笑顔だった。