枝の付け根にバナナのような縦長の果実が六つ付いたデコポンがこのほど、愛媛県松山市福音寺町の無職仙波修一さん(62)方近くの畑で収穫された。仙波さんは「こんな形は初めて」と目を白黒させている。
 果実は長さ6~8センチ、幅2・5~4センチ。今秋、緑の果実の中に一つだけ見慣れない形を発見。徐々にオレンジに色づいた。通常のデコポンは皮をむくと実が分かれているが、今回取れたものは分かれておらず、まるでバナナ。約5年前からかんきつ類を栽培している仙波さんは「大根なら変わった形を見たこともあるが、木になる作物でこんな形に育つのも珍しい」と笑った。