愛媛県バス協会(清水一郎会長)は24日、宇和島市錦町の宇和島自動車で交通バリアフリー疑似体験研修会を開いた。南予地方のバス乗務員ら約20人が、高齢者がバスで移動する際の大変さを理解した。
輸送サービスの向上と安全性確保に努めようと、福祉関係者らでつくるNPO法人「わをん」(今治市)と協力し、2004年度から毎年開いている。
乗務員らは足首や関節を動きづらくするサポーターや視野が狭くなる眼鏡、高音が聞き取りづらい耳栓などを身に着け、80~85歳の体を疑似体験。3重の手袋のため整理券をつかみ損ねたり、両替した小銭を車内に落としたりするなど悪戦苦闘していた。