友好の証しとして米国から贈られたハナミズキの記念植樹式が13日、愛媛県庁であり、ハワイ日米協会のレニー・ヤジマ会長ら4人が、中村時広知事と苗木3本を県庁本館前に植えて交流発展を願った。
 ハナミズキの寄贈は、1912年に当時の東京市(現東京都)が米ワシントンに贈った桜の苗木3000本の返礼として始まった。100周年を迎えた2012年から米政府とワシントンにある日米交流財団が、米国とゆかりのある日本各地に寄贈を進めている。
 式では、中村知事が「ハワイと愛媛は多くの犠牲者を出したえひめ丸事故をきっかけに、二度と事故を起こさないという願いを込めて関係をつくってきた」とあいさつ。えひめ丸慰霊碑管理協会理事長も務めるヤジマ会長は「悲しい事故を契機に始まった交流だが、何世代も続けていきたい」と語り、苗木に土をかけた。
 式典後、訪問団は宇和島水産高校を訪問し、えひめ丸事故慰霊碑へ献花した。