交際相手からの暴力・デートDV(ドメスティックバイオレンス)について正しい知識を得て被害を防いでもらう啓発教室が19日、愛媛県西条市福武の西条農業高校であった。
松山地方法務局西条支局と西条人権擁護委員協議会が主催。1、2年生約220人が参加した教室では、暴力を受けたことがある女性が3人に1人、命の危険を感じたことがある女性が20人に1人に上るなど全国の現状について説明があった。
西条人権擁護委員の今井幸さん(68)が国際結婚して夫の暴言に苦しめられていた女性の事例を挙げ、「当事者はDVと思わず感覚がまひしてしまうこともあり、癒やすのには長い時間がかかる」と述べた。