デジアナ変換終了 愛媛県内CATV電話殺到
ケーブルテレビ(CATV)事業者が地上デジタル放送(地デジ)の電波を変換し、アナログテレビでも視聴を可能にしてきた「デジアナ変換サービス」が31日、愛媛県内で終了した。四国総合通信局によると、県内のCATVに問い合わせが相次いだものの、大きな混乱はなかった。
変換は2011年7月の地デジ移行に合わせ、デジタルテレビへの買い替え期間などを設けようと、総務省が事業者の協力を得て導入。県内はアナログテレビのみの視聴が推計で約1万4800世帯(14年2月現在)に上る。
県内の8CATVは31日午前9時か正午に、サービス終了や問い合わせ先を知らせる画面に切り替え、変換サービスを終えた。
愛媛CATV(松山市)では31日だけで、約4千件(午後6時現在)の問い合わせがあり、2月以降の1日平均の約4倍となった。自治体の委託で視聴継続に必要なチューナーを無償譲渡するほか、独自にBS対応チューナーなどを提供しており、約30人の増員態勢で臨んだが、窓口のロビーは高齢者らで埋まり、電話がつながりにくい状態が続いた。