チョウ愛好家ら松山・野外活動センター周辺の調査目録
愛媛県内のチョウ愛好家らでつくる愛蝶会(窪田聖一会長)がこのほど、松山市野外活動センター(松山市菅沢町)周辺に生息する昆虫類約1200種類の記録をまとめた目録を作成した。
同会のメンバーや愛媛大の学生らが昨年6~9月に調査を実施。ヤガ科の「フシキキシタバ」とカレハガ科の「オビカレハ」を県内で初めて発見するなど、これまで知られていなかった生息実態が明らかになった。
11日はメンバー10人がセンターに集まり、目録に収録した昆虫の一部標本などを確認しながら成果を検証した。ガの採集担当だった片岡敬一さん(75)=松山市=は「全国的にも生息している地域が少なく珍しいフシキキシタバを確認でき、とても驚いた。自然が残っている証しだろう」と笑顔を見せた。
目録は県の「三浦保愛基金」の助成を活用し、40部を作成。3月下旬に県立図書館や県などに寄贈したという。