安全保障関連法案の審議が参院で進む中、「安保法制法案の廃案を求める緊急集会」が21日夜、愛媛県松山市堀之内の城山公園であり、賛同する団体や市民らが「安保法案ノー」を訴えた。愛媛弁護士会、安保法制法案に反対する愛媛の学者・文化人の会、憲法9条をまもる県民の会の3団体が共催した。
 集会にはプラカードやのぼりを掲げた800人(主催者発表)が集まり、あいさつに立った愛媛弁護士会の大熊伸定会長が「集団的自衛権の行使容認など憲法9条に違反する法案だ。改正の手続きを取らないのは立憲主義に反する」と強調した。
 続いて学識者や主婦、教員ら8人がマイクを握りスピーチ。「安倍政権があおる国際情勢の変化による脅威は個別的自衛権で対応できる。なぜ今憲法上の疑義を招いてまで拙速に制定に突き進むのか」などと語気を強めた。
 約30分間の集会後、公園を出発した一行は県庁前を通って大街道、銀天街両商店街をデモ行進した。