原油価格の下落に伴い、ガソリンや灯油価格が5年前の水準に戻ってきた。愛媛県内でも昨年7月のピーク時に比べ、ガソリンで約2割、灯油で3割近く値下がりしている。消費者や運輸業者らからは歓迎の声が聞かれる一方、ガソリンスタンド(GS)業者には価格競争による収益悪化への警戒感もにじむ。
 経済産業省資源エネルギー庁が18日発表した直近のレギュラーガソリン1リットル当たりの県内平均小売価格は133円40銭(全国は131円60銭)。東日本大震災前の2010年12月13日以来の133円台となり、灯油価格も18リットル当たり1408円で同じく10年12月の水準となった。