イネ母娘生き抜く姿描く 西予の市民劇団熱演
愛媛県西予市にゆかりのある日本初の産科女医、楠本イネ(1827~1903年)と娘高子を題材にした演劇「イネと高子-母と娘の物語」(大沢紘一さん脚本)が18日、同市宇和町卯之町3丁目の宇和文化会館で上演され、市民劇団「もんたかな」(橋本志津子座長)の団員らの熱演が市民ら約780人を魅了した。
市合併10周年記念行事として実施。団員とオーディションに合格した小学生から60代までの計33人が、坊っちゃん劇場(東温市)の協力のもと、週2回の稽古に励んできた。
劇は、幕末から明治という変革期の荒波にもまれながらも力強く生き抜く女性の姿を表現。高子の夫・三瀬周三の投獄などに屈せず懸命に生きる母と娘に、観客は見入っていた。