東京演劇集団「風」(辻由美子代表)による公演「肝っ玉おっ母とその子供たち―あとから生まれてくる人たちに」が14日、愛媛県西条市小松町大頭の石根小学校であり、全校児童と教員計85人が合唱や詩の朗読などで俳優と一緒にヤマ場のシーンをつくり上げた。
 公演は文化庁の「文化芸術による子供の育成事業」の一環で、市教育委員会などが主催した。宇和島市の小学校2校でも15日と来年1月18日に公演する。
 劇は、宗教戦争が勃発した17世紀のヨーロッパを舞台に、子ども3人と懸命に生きる母親の姿を描いている。石根小で、俳優13人はたくましく生きる民衆の姿を熱演。ヤマ場のシーンでは、全校児童が母親役の辻代表との掛け合いで歌「平和の地に」を合唱し、平和の大切さを訴えた。