福は内、鬼も内―。全国で唯一自治体名に鬼の文字が入る愛媛県鬼北町で1日、町PRの起爆剤として制作していた鬼のモニュメントがお披露目された。永野市の道の駅「森の三角ぼうし」であった除幕式には、町内外から関係者約1500人が集まり、新顔の登場を祝った。
 デザインを手掛けた造形家竹谷隆之さん(51)=東京都=らが幕を引くと、高さ約5メートルの真っ赤な鬼が姿を現した。筋骨隆々で肩に町特産のキジを乗せた大迫力の鬼に「にらまれた」町民らは、拍手と歓声で迎え入れた。
 同町芝の会社員山本竜二さん(38)は「想像していたよりもリアル。一度見たら忘れられない」と話していた。町は、2016年度に県が南予を舞台に開催予定の博覧会までにパワースポットとして定着させ、町おこしにつなげたいとしている。