四国がんセンターの専門医による「四国がんセンターフォーラム2015」が13日、愛媛県松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋であり、約150人の市民らが講演を通じて、消化器や子宮がんについての治療方法や早期発見の重要性を学んだ。
 地域住民にがんへの理解を深めてもらおうと、四国がんセンターが実施。11月にも予定している。
 消化器内科の西出憲史医師は大腸がんについて、小さなポリープであれば内視鏡治療によって除去できると説明。「がんは長生きすれば、いずれ発症する病気。治療できるうちに発見することが大切」と早期の検査受診を呼び掛けた。
 がん治療開発室長の白山裕子医師は、子宮体がんや子宮頸(けい)がんについて解説。早期の頸がんの場合に、子宮機能を温存する治療方法などを紹介。
 乳腺外科の清藤佐知子医師は、リンパ節の切除などで発症しやすいリンパ浮腫について、リンパの流れをつくる方法を示し、早期発見で重症化を防ぐ必要性を強調した。