お堀にサメ現る―。愛媛県今治市通町3丁目の今治城をぐるりと囲む内堀で24日、泳いでいる約80センチほどのサメを通行人が発見した。県栽培資源研究所(伊予市)によると、瀬戸内海に生息するドチザメとみられ、おとなしい性質で人に危害を加えることはないという。
 24日午前6時ごろ、お堀の周りをウオーキングしていた今治市黄金町4丁目の会社員藤原実里さん(27)が水面を見て「異変」に気付いた。いつもより波が高く、のぞき込んでみると、そこにはサメが悠々と泳いでいた。
 研究所によると、尾びれの形や体の黒い横しま、斑点などがドチザメの特徴とよく似ている。ドチザメは瀬戸内海で、底引き網漁などの際に漁獲されることもあるという。