視点を変えると、あれっ、なんだろう? 作品展「Dr・伊藤文人のトリックイリュージョン研究所」(愛媛新聞社など主催)が1日、愛媛県松前町筒井のエミフルMASAKIで始まり、不思議な視覚トリックを体感できる展示が人気を集めている。24日まで。
 伊藤氏は、絵本「まさか さかさま」シリーズなどを手掛け、目の錯覚を駆使した作品で知られる。今回は、独自の書体で「まつやま」を上下逆から見ると「そうせき」と読める「さかさ文字」など初公開の12点を含む約80点を展示。伊藤氏は「理屈抜きで楽しみ驚いて」と話した。
 会場には、回転させると全く別の絵に見える「さかさ絵」、世界地図にさまざまな動物のシルエットが隠れた「海岸動物園」のほか、指定位置から片目で見詰めると立方体が浮き上がって見える作品などがずらり。体を動かして体験するコーナーもあり、子どもらは「どうして?」と歓声を上げながら観賞していた。