東予と南予、あなたの好みは-。愛媛の秋の味覚「いもたき」の食べ比べが松山市道後鷺谷町の「ホテル椿館」で人気を集めている。17日、レシピを提供したJAうま(四国中央市)とJA愛媛たいき(大洲市)の女性部メンバーらによる試食会があり、自慢の味を確かめた。
 いもたきに地域ごとの特色や味の違いがあることをアピールし、県内外での注目度を高めようと農協観光愛媛支店(松山市)が発案。東予のいもたきは、粘りが強い四国中央市土居町産の「伊予美人」、南予はきめ細かい肉質の大洲市産「女早生」と、それぞれ地元のサトイモを使って仕上げている。
 地元のレシピを基に調理した同ホテルの石丸浩二総料理長(54)によると、東予版は具材が多くイカのゲソや野菜のだしが効いたあっさり味。南予版は干しシイタケや油揚げのコクがあり、甘めのだしになっているという。
 これまで食べ比べる機会がなかったという両女性部のメンバーは「こっちのだしもおいしい」「今度は私もシイタケを入れてみようかな」などと情報交換しながら試食を楽しんでいた。
 両地域のいもたきは同ホテルのレストラン「Buffet TSUBAKI(ビュッフェ ツバキ)」で12月25日まで提供する。