いつまで続く野菜高 小売店、客離れ対策懸命
春先からの日照不足の影響で、愛媛県内でも野菜の市場価格が高止まりの状態が続いている。スーパーなどは店頭価格への転嫁を余儀なくされ、ばら売りやカット売りなどでお客離れを防ぐのに懸命。家計もやりくりの苦労がまだしばらく続きそうだ。
松山市中央卸売市場に入る卸売業者の丸温松山中央青果によると、野菜全般の取扱平均単価は前年同期比で4月が30%高、5月は31%高、6月も22%高で軒並み高値で推移。7月に入っても傾向は変わらず、6日現在、21%高という。
山平正宏専務は「西日本の産地を中心に日照不足が続き、作柄の遅れや生育不良が重なった」と分析。取扱金額ベースで上位40品目の野菜のうち35品目が前年同時期に比べて値上がりしているという。
丸温松山中央青果によると、7月中下旬ごろからキャベツやレタスなどは豊作が見込まれる関東地方に切り替わり、県内産のキュウリやナスなどの入荷も安定期を迎えると予想。「価格は徐々に落ち着きを取り戻すのではないか」とみている。