大正時代に愛媛県新居浜に持ち込まれた市内第1号の舶来ピアノとされる「いくおばあちゃんのピアノ」が美しい音色を取り戻した。2016年4月から新居浜市坂井町2丁目のあかがねミュージアムで続けていた公開修復が終わり、4月2日に同館でお披露目コンサートがある。
 ピアノはアップライト型で、約100年前の製造とみられる。担当したピアノ修復家の山本宣夫さん(68)=堺市=は「9割はオリジナルのまま」と話し、弦以外の多くの古いパーツを生かした。