節分を前に、愛媛県松山市石手2丁目の四国霊場51番札所石手寺で30日、信徒や地元住民らによる恒例の豆いりが始まった。厄よけや一年間の家内安全などの願いを込め、早朝から作業に精を出している。
 大豆約1トンと、ほうろく鍋11個を用意し、竹製の熊手で火の入り具合を確かめながら丁寧にかき混ぜた。香ばしい匂いに包まれる中、パチパチと音を立てて豆がいりあがると、次々に袋詰めした。
 作業は2月1日まで続け、3日に石手寺で開かれる「節分星まつり」で年男・年女がやぐらの上からまくほか、1袋100円で販売。節分祭では、護摩祈願や石手幼稚園児らによる餅まきがある。