「首相の覚悟聞きたい」 伊方再稼働で中村知事
中村時広知事は23日、愛媛県庁で定例会見した。国の原子力規制委員会の審査に合格した四国電力伊方原発3号機の再稼働問題について「最終責任者の言質はメッセージとして出す必要がある。覚悟を聞きたい」と述べ、知事としての再稼働の是非の判断に際し安倍晋三首相の意思表示を重視する考えを重ねて示した。
中村知事は21日、東京で宮沢洋一経済産業相と面談し「首相の声を聞く機会」を求めている。会見で知事は、安倍首相からの意思表示があるかは分からないとした上で「県民の受け止め方が違う。国の姿勢をクローズアップすることにつながる」と強調した。
宮沢経産相に申し入れた8項目のうち、伊方原発などの廃炉技術の研究に関し「加圧水型(原子炉)は経験がない。1年以上前から(必要だと)思っていた」と説明。廃炉研究の関連事業者の誘致などによる地域経済への効果に触れ「可能性はあり、トータルで考えた提案」と明かした。