井関農機（愛媛県松山市、木村典之社長）は９日、都内の展示場で２０１５年度下期新商品発表会を開き、「農業女子」目線で開発したトラクター「しろプチ」をお披露目した。
　同社は、農業に従事する女性と企業による新たな商品・サービス創造を推進する農林水産省の「農業女子プロジェクト」に参画。しろプチ開発に当たり、延べ約８０人の女性農業者から意見を聞いた。農業従事者の約半数は女性だが、従来の農業機械は男性の使用を前提にしたものが多かったという。
　日差しから肌を守るサンバイザーや長時間座れる乗り心地の良いサスペンションシートを装備。大型グリップや補助ステップで乗降のしやすさも追求した。出席した農家の女性は「小回りが利くし、操作も分かりやすい」と高く評価。車体色は既存製品になかった白を採用した。９月発売予定で販売価格は約１３７万～１４９万円（税込み）。年１００台の販売を目指す。